動画紹介
今回はスイス編です。インタースキーに参加したカナダのヘッドコーチであるジョンギリーズ氏によるインタースキー2011の解説動画を紹介します。
前の記事はコチラ
[kanren id="206" target="_blank"]
動画
[youtube]
[/youtube]
概略(大まかに言うと?)
- 「自由さ」というテーマを表現した滑り
- 過激なまでの滑りの躍動感は、下半身の的確な操作があってこそ
- 「自由に滑る」という根源的な楽しさを、想起させる滑り
技術解説
スイスのデモンストレーションは、彼らのテーマである、「自由さ」を明確に表現したものでした。
上半身の動きは、野性的とも表現出来るほどの過度なものですが、それは下半身の十分な操作によって生み出されているため、結果として上半身の動きはローテーションの弊害を生むことなく、非常に自由な滑走が実現されています。
一度見たら目に焼き付くような、強烈なターン内側への傾き、何ものにも囚われないその運動は、まさしく、誰もが一度は憧れる様な、スキーヤーとしての一つの在り方を表現しています。
続きの記事はコチラ
[kanren id="228" target="_blank"]
雪の軌跡コメント
すごい格好いいですよね、この滑り。このシリーズの中ではイチバン好き。
滑りについては、ギリーズ氏の言う通りで、注目してもらいたいのは、ターン中の膝の向きです。膝がターンしていく方向にシッカリと向いています。
これは、キチンと脚全体が股関節から操作され内旋されているからこそ現れる滑走姿勢です。
この操作ができているからこそ、傾いても傾いても彼らの滑りは破綻しない(転ばない)のです。
あとは、これは日本以外の各国では共通の操作ですが、山足の伸ばし加重を使ってターンを終わらせている点も注目です。
この操作をする事で、多少の上下動が切り替え時に見られても、実際に板への加重(荷重)とグリップは抜けること無く、早期からターンをはじめる事が出来ます。
日本の技術解釈の仕方では、「上下動=荷重が抜ける=悪」としか考えようがない切り替え方法しか教わる機会が無いので、この滑りはかなり異質に見えると思います。
イタリアなんかは、切り替えの際の伸身の姿勢はその極地と言った感じですが、上記の操作をしているのでターンの捉えはすばらしく早い時期で行われます。
詳しく本当はお伝えしたいところですが、山足の伸ばし加重操作について述べると、長くなってしまいますのでまた別の機会に。