はじめに
PSIAから注文した本が、海を越えて我が家に無事到着しました!
今回の仕入れも、これは私が間抜けだったのもあったんですが、フランスに引き続いてちょっとした波乱があって大変でした。
まあこれは本筋とは全然関係ないので、おまけ話として最後にお話ししますね。
さて、今回の購入で、ゲレンデスキーからワールドカップまで、アメリカのアルペンスタイルのすべてのメソッドが私の手の中に納まりました。
これからしっかりと読み込んでいく作業に入らなければなりませんが、とても大きな喜びを感じています。
というわけで、この記事は半分自慢で、半分は、私が記事にしていることは、個人的な妄想や妄言じゃなく、ちゃんと裏付けを取りながら書いてますよ、という事をアピールするための息抜き記事です。笑
ご興味ありましたら、ぜひお付き合いください。
※息抜き記事では、雑な表現、ヤクザ口調が急に飛び出す場合があります。
こんな本が届きました
今回は8冊+1カードが届きました。
私は買い物はお店で買うのが一番好きで、あまりネットでは物を買わない方なんですが、こういうのはしょうがないですよね。
ただ、ネットで注文したものが届いて、箱や包みを開ける瞬間は結構好きです。
サンタさんからのプレゼントの様でワクワクします。スキー関連なら尚更です。
まぁ、後でカードの請求額をみて愕然とするんですけどね。
サンタさんカムバックプリーズ…。
開梱して、届いた本を眺める至福の瞬間
非常にいい資料がたくさん買えて大満足です。
勢い余ってクロスカントリーの教本も買ってしまいました。笑
実際クロカンに興味がない訳ではなく、やってみたいとも常々思っているんですが、車で往復3時間以上かけて移動したあとには、「やっぱリフト使ってスイスイ滑りたい」ってなっちゃいます。
「オフの体力作りとしてローラースキーに挑戦!」という手もありますが、ちょっとお試しで始めるには高いんですよねぇ…。
ちょっと話が脱線しました。
あらためて今回購入した本の話をしますと、すべてアメリカのPSIAという団体が出している本です。
アメリカにはスキーの団体が大きく2団体あり、オリンピックやワールドカップへの選手派遣、そのための選手育成を行っているUSSAと、インストラクターの協会で、ゲレンデスキー技術を統括しているPSIAの二つの団体がアメリカのスキーを支えています。
今まで私が持っていたのは、すべてUSSAの教本やDVDで、今回購入したのがPSIA系です。
すでに持っていたUSSA系の本とDVD
これらの本やDVDは、Youtubeやワールドカップの中継を見るだけや、雑誌の日本人による解説では、絶対に知ることの出来ないアメリカが「何を考え、どういう意図で、その操作するのか」という、アメリカンスキーの本質に迫れるもので、DVDなどは一時期ずっと見ていました。
ネイティブ向けで字幕も一切ないので、何度も見ないと何をしゃべってるか中々理解しきれない、というのも大きかったですが。笑
ともかく非常に役立つ資料なのですが、このサイトのコンテンツという目線で言うと、DVDのなかの映像をアップするのは著作権的によろしくなく、内容を共有できる記事が書きづらいのが悔やまれます。
(もちろんレッスンにお越し頂ければ、実演も含めてアメリカ式の技術もレクチャー可能ですよ。お待ちしています。笑)
このUSSAのメソッドは、世界最高峰であるワールドカップに文字通り「直接つながっている」ものですから、私自身の技術向上にとってはこの上ない情報でしたが、やはりフランスの本を買い足したのと同じ理由で、サイトの運営をして記事を書いてみた時に、そしてもっとレッスンに活用していく事を考えた時には、もっと深くしっかりとアメリカのスキーを理解しておきたい!と強く感じましたので、より現場に近いPSIA式のアメリカの教程を取り寄せたのです。
ざっと目を通してみて
アメリカには基礎も競技もなくゲレンデスキーからワールドカップまで同じ教育体系の枠の中で指導が行われるという話は聞いていたものの、USSAとPSIAは団体が違いますので、教程の内容がどのぐらい違うのかは、届いてみるまで未知数でした。
まだ精読していないので、何とも言えないのですが、ターンの解釈の概念などは、ほとんど同じでとりあえず安心しました。
PSIAのターン構造
出典:Alpine Technical Manual Skiing and Teaching Skills SECOND EDITION p.24 / PSIA 著
各区間の呼び方が少し違いますが、USSA式とキチンと整合しています。
USSAのターン構造
出典:Alpine Ski Fundamentals CLUB COACH MANUAL p.31 / USSA Coaches Education Department 著
どちらも同じ3分割方式です。
USSAほどではないですが舵取り(Shaping、Turning)が短く、アメリカンスキーに共通する傾向の様です。
USSAとPSIAは、その始まりも積み重ねた歴史も違う別々の団体で、日本で言うとSAJとSIAの関係に近いと見る事もできると思っています。
そう考えると日本の現状と同様に競合関係やライバル関係であっても良さそうなものですが、きちんと同じような解釈を使っている辺りは感心するとともに、素直に不思議です。
今日では、USSAとPSIAは公式に協定を結び、アメリカのスキーの発展のために協力する体制を作っているようですが、教程が締結されたのは2015年で、実はこの引用した本いずれの出版年よりも協定の締結は後の出来事です。こういう部分には非常に興味がありますが、教程には書かれない事なので、こういう情報を仕入れる方法はちょっとづつ探していきたいですね。
日本のスキーも、SAJとSIAが手と手を取り合って日本のスキーの真の発展に向かって進んで行ってくれれば、そんなに素晴らしい事は無いと思いますが、スキー場によってはSAJとSIA二つのスクールがあるなど、モロに競合関係ですから、なかなか難しいでしょうね…。
おまけ(取り寄せの時の苦労話)
この本たち、取り寄せに1か月以上かかりました。
でも実は、これは後から分かったことなんですが、注文して2週間後ぐらいにはすでに日本に来ていた様なんです。
私がおかしいと思って、アメリカの担当者に追跡番号を教えてもらって、問い合わせをかけた時には、すでに日本での預かり期限が切れて、発送者(アメリカ!)に返送というステータスになっていたんですよ!!
「はぁ~!?何それ!不在通知なんて絶対入ってなかったのに!ふざけろよ!」
結構多めに本買った私は、費用を少しでもケチろうと廉価な輸送プランで発送するように依頼をしていましたので、商品がなかなか来なくても、「まぁ、遅れることもあるよな」と思って、いつ来るかないつ来るかなと思いながらも、とくに慌てずのんびり待つことにしていました。
それでも、2~3週間で届くという商品が、1か月待っても来ないのはどう考えてもおかしいと思って問い合わせたらコレ。
結果オーライなんで、今はもう怒ってないんですが、配送業者が言うには、不在通知を入れたとかふざけたことを抜かしやがってですね。
こっちは「まだ芽が出ない、まだ芽が出ない」って毎日畑を見ていたトトロのメイばりに、毎日毎日ポストを開けたり閉めたり開けたり閉めたりしてたんだっつーの!見落とすわけないだろ!
という風には流石に言いませんでしたが、毎日楽しみにポストを開け閉めしていた僕の心情と事情をコールセンターの人にはこんこんと説明しまして、まだ集荷センターや通関などで日本に残っている可能性があるはずだから、すぐに確認して返送して欲しいと依頼しました。
そうしましたら、これは本当に不幸中の幸いで、気付いたタイミングが良かったのと、すぐに対応してもらえたこともあり、まだ日本に商品が残っていて、すぐにまた返送してもらえることになりました。
本当に良かったです。
もしアメリカに送り返されていたら、往復で最低でも1か月はまたかかってしまっていたでしょうから、下手するとシーズンに間に合わなかったかもしれませんし、私はいまだに業者の落ち度だと思っていますが、話のこじれ方によっては追加の配送料を私が支払わねばならなかったかもしれません。
教訓:注文したら、すぐに追跡番号を教えてもらって、日々確認!
今度からはこういう失敗をしないように、気を付けていきたいと思います。
とにかく商品が無事に届いてよかったです。
ちゃんちゃん。