動画紹介

今回はイタリア編です。インタースキーに参加したカナダのヘッドコーチであるジョンギリーズ氏によるインタースキー2011の解説動画を紹介します。

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動画

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概略(大まかに言うと?)

  1. ワールドカップの滑走技術に影響を受けた滑り
  2. ターン開始時に身体を前に戻す意識を強く感じる滑り
  3. 切替時の立ち上がり動作によって、早期の外足荷重と外圧に耐える高い姿勢を同時に実現している

技術解説(なるべく正確に訳すると?)

イタリア勢は常に、レースで活躍しており、その滑りもやはり明確にワールドカップの滑走技術に影響されたものとなっています。
ターンの始まりに、スキー板の中心に身体を戻す強烈な意識を持ち、切り替えでは立ち上がり動作を用いて、外足(山足)への荷重、高い圧力に耐えるための高い姿勢を同時に実現させています。
練度の高い上半身の安定した動作と力強いスキーが持ち味の彼らですが、一方で、フォーメーションでの滑走においては、周りに合わせる滑りとなり、彼らの本来の自由なスキーの感覚というものが制限されていた様に見えました。
とはいえ、個としてもチームとしても非常にレベルの高い彼らのスキーは、見ていてとても楽しいものでした。

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雪の軌跡コメント

イタリアの滑りも好きです。
まだ学生の頃に、YouTubeで初めてまともに見つけた海外のフリースキーの動画がイタリアのものでした。
当時はまだ今ほどYouTubeに沢山の動画があふれてはおらず、その動画は、とても貴重で、一時期、ずーーーーっとそれを見てました。

イタリアの滑りの特長は、上でも述べられているとおり、明確な立ち上がり動作での切替でしょう。
この立ち上がり動作は山足の伸ばし加重によって生み出されていますので、切替時に身体が軽くなったり、ターン前半の荷重とエッジの捉えが甘くなる事はありません。
日本では山足伸ばし荷重を切替の原動力にする技術を教える人はほとんど居ませんので、もしかすると、なぜ立ち上がるのに重さが逃げないかを理解するのは難しいかもしれません。
ともかく、立ち上がりによる切替操作は、確実性と安全性を重視する際に非常に有効な技術です。
「立ち上がりによる切替は、非効率でレベルが低い操作」という固定観念さえ捨てられれば、この操作は習得が容易であらゆる場面で活用が出来、しかも省エネで、とても便利な技術です。子供から大人、レジャースキーヤーから選手まで、あらゆる人に覚えて欲しい技術です。

立ち上がり操作のデメリットを一つあげるとすれば、重心の移動距離が、低い姿勢での切替えよりも長くなり、同じコースを、同じラインで滑ったとしてもより長い距離を身体が移動しなければならない点です。