用語の概要

仕上げとは、
ターンの局面の一段階として、次のターンを始動させる前段階として、前のターンを終了させる運動全般を指す総称です。

この言葉は主に、ターン中の動きをより細かな段階として整理・説明する場面で用いられます。
1980〜2000年代の日本の教程では『準備』『準備期』と呼ばれていた時期もあります。

用語の使われ方

「仕上げ」という言葉は、特定の動作を指すだけでなく、
ターンの種類に応じて異なる動作を説明する場合もありますし、動作が行われている区間や時間的な長さを示すために使われることもあります。

  • ターン局面のひとつとして
    例:「ターン後半の仕上げを丁寧に行う」
  • 次のターンへのつながりを意識する場面で
    例:「ターンの仕上げが雑だと、次の始動が遅れる」
  • 滑走全体の流れを説明する際に
    例:「仕上げを完了させ、バランスを整えてから次のターンに入る」

現場では「仕上げ」以外に、「ターンを終わらせる」という言葉が使われることも多く、
文脈によっては減速・姿勢の安定・荷重調整といった意味合いを含んで語られます。

用語の意味の幅

仕上げという言葉は、指導や会話の文脈によって、次のような意味の幅を持ちます。

  • 前のターンを終わらせる動作としての仕上げ
    → ターンが終わる過程で、身体の傾きや板の角付けが戻る動き
  • 次の動作に向けた調整としての準備
    → 次のターン始動を見据えて、ターンの終わらせ方を変える
  • 減速やコントロールを含んだ表現として
    → スピードやラインを整え、安全に滑走を継続するための操作全般

このため、「仕上げ」が指している内容は、ターンの終わりそのものなのか、次のターンへのつながりなのかを文脈から読み取る必要があります。

また、英語でも同様の概念を表す語が使用され、
完了という意味であるコンプリーション(Completion)や終わりを意味するフィニッシュ(Finish)という呼称が使われます。

関連する用語

  • ターン始動
  • 舵取り
  • 切り換え(準備中)
  • ターンの局面(準備中)
  • ニュートラル(準備中)

さらに詳しく知りたい人は

以下の記事では、仕上げ(準備)という局面が、滑走全体の流れや技術理解にどのように関わっているのかを、もう一段深く掘り下げています。

  • ターンの局面とは何か(準備中)
  • 日本のターンの局面の扱いの変遷(準備中)
  • なぜ「ターン後半」が重要なのか(準備中)
  • 仕上げと始動はどこでつながっているのか(準備中)