用語の概要
パラレルスタンスとは、
左右のスキー板がほぼ平行な状態で立つ姿勢（スタンス）を指す用語です。
スキー技術の文脈では、
プルークスタンス（ハの字のスタンス）と対になる概念として扱われることが多く、
ターンや直滑降など、さまざまな滑走局面の基礎となる姿勢として説明されます。
用語の使われ方
パラレルスタンスは、主に以下のような文脈で使われます。
- プルークスタンスからの移行先として
- パラレルターンやカービングターンの前提となる姿勢として
- 板が平行に配置されている状態を簡潔に示す表現として
指導現場や解説では、
「パラレルスタンスで立てているか」
「スタンスがプルークに戻っていないか」
といった形で、姿勢の状態を確認するための言葉として用いられることが一般的です。
なお、「パラレルスタンス」という言葉は、日本での指導や解説の中で整理されて使われてきた用語です。
一方、英語圏の指導文脈では、特定の用語として名付けるよりも、
板の状態や意図を文章で表現する形が取られることが多く見られます。
用語の意味の幅
パラレルスタンスという言葉は、短く「パラレル」とだけ言われる場合もあり、意味は文脈によってやや幅があります。
- 厳密に左右のスキー板が完全に平行な状態
例：「ターン中に板がパラレルではない時がある」 - 実用上、ほぼ平行とみなされる配置
例：「去年はプルークだったが、今年はパラレルで滑れた」 - 言及がターンの質についてかスタンスについてか曖昧な場合
例：「では、この斜面をパラレルで滑ってみましょう」
このように、
「身体の姿勢」や「板の向き」だけを指す場合もあれば、
「動作の中で現れる状態」を指す場合もあります。
場合によっては、文脈で判断したり意図を確認する必要があります。
関連する用語
さらに詳しく知りたい人は
パラレルスタンスは、パラレルターンはもちろん、
プルークスタンス、シュテムターンなどの技術とも深く関係しています。
以下の記事で技術比較などをさらに詳しく解説しています。
- 「パラレル」という言葉の功罪（準備中）
- シュテムターンとパラレルターンの違い（準備中）
- パラレルターンの歴史（準備中）
