用語の概要
ターン始動とは、
ターンの中の一段階として、次の舵取りをスタートさせるときの準備として行う運動全般を指す総称です。
この言葉は主に、ターン中の動きをより細かな段階として整理・説明する場面で用いられ、
中上級者以上の指導や指導員向けの講習・書籍などで使われることが多い用語です。
用語の使われ方
「始動」という言葉は、特定の動作を指すだけでなく、
ターンの種類に応じて異なる動作を説明する場合もありますし、さらにその動作が実施されている区間や、その時間的な長さを説明するために使われることもあります。
例として、
- 「シュテムターンとパラレルターンでは、ターン始動が全く違う」
- 「ターン始動を長く取った滑り」
のように、動作の違いの解説としても、実施区間や時間を表現する場合にも使われます。その場合は始動期などと呼ばれる場合もあります。
また、英語でも同様の概念を表す語が使用され、
導入という意味であるイニシエーション（Initiation）と呼ばれます。
用語の意味の幅
ターン始動という言葉は、あくまで総称なので、 ターンの種類や説明の文脈によって、指している内容がやや異なる場合があります。
- 体重の左右の載せ換え動作（プルークボーゲンでのターン始動）
- ハの字形にスキーを開き出す（シュテムターンでのターン始動）
- 身体を次のターンの内側に傾けていく（パラレルターンでのターン始動）
このように、”何を説明するために使われているか”によって動作の内容が大きく変わる用語であることが特徴です。
関連する用語
- 舵取り
- 切り換え
- 準備期（仕上げ）
- ターンフェイズ
さらに詳しく知りたい人は
以下の記事で、技術考察や、世界情勢、歴史的な経緯などについても深堀しています。
- 日本の常識は世界の非常識、ターンの分割について考える
- ターン技術の変遷
